日本歯科評論7月号
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CONTENTS₁.歯髄保存の現在……林 美加子₂.診療ガイドラインが推奨する歯髄保存……澤田則宏₃.実臨床での歯髄保存――成功の鍵と臨床課題:診断,術式,予後……田中利典₄.歯髄保存における注意点……吉岡俊彦₅.歯髄保護――これからの展望……岡本基岐・林 美加子 人生100年時代を見据えた社会政策が幅広く議論されるようになってきました.そして,その人生100年を実現するためには,口腔の健康を長期にわたって維持できるかにかかっているといっても過言ではなく,社会全般の共通認識ともいえるでしょう. 歯の長期保存のためには歯髄保存が重要であることは,臨床歯学教育では一貫して強調されてきました.近年,歯髄が生物活性に優れた治癒能力の高い組織であることが認識されてきたことを基盤として,従来以上に歯髄を保存する動向が加速しています.このような背景から,日本歯科保存学会と日本歯内療法学会が協働で歯髄保存のための診療ガイドラインを策定し,まもなく発刊を迎えようとしています.今回は,そのガイドライン作成に携わった先生方に,診療ガイドラインの臨床活用についてご解説いただきました.ぜひ,ご一読ください.       <編集部>特 集診療ガイドラインから考える深在性う蝕への臨床対応究極の歯髄保存

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