日本歯科評論6月号
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小こ林ばやし 裕ひろ ドイツのケルンといえば世界遺産の■つであるケルン大聖堂(図₁)が有名であるが,歯科業界においてはケルン国際デンタルショー(International Dental Show:IDS)が世界最大のデンタルショーとして大変有名である.■月14日から18日までの■日間,今年で創設100周年(第■回は1923年に開催,1928年までは毎年開催)を迎えた第40回ケルン国際デンタルショー(IDS2023)が開催された.40回目の開催となる記念すべき節目の年に現地を視察してきたので,その様子を紹介する(図2). 今大会は60カ国から1,788の企業が出展し,18万㎡の巨大な展示スペースを設けていた.日本はもちろんのこと,海外のメジャーな歯科関係の企業に加えて,世界各国から多くの企業が新製品を紹介していた.最終日の概算を含めると,今回のIDSには162カ国から約12万人もの来場 今回は2019年以来,制限が設けられていない最初のIDSであり,前回大会(出展社数:59カ国830社,来場者数:17カ国から約23,000名.昨年10月のケルンメッセ社による記者発表会配布資料から)と比較すると,出展社数,来場者数ともに前回を大きく上回る結果となった.しかし,COVID-19前の2019年(出展社数:64カ国2,327社,展示面積:17万㎡,来場者数:166カ国から約16万人.参照URL:http://www.108 THE NIPPON Dental Review Vol.83 No.6(2023-6)者が参加した. 通常■年に一度,ケルンにて開催されるIDSであるが,2021年に開催された前回大会では,COVID-19の制限下での開催ということもあり,対面およびWeb上でのハイブリッド開催であった.この初めての試みが好評であったことから,今大会も引き続きハイブリッドでの開催となった. 大会全体の概要新型コロナの影響図₁図₁ ケルン大聖堂. ケルン大聖堂.図2 IDS会場前エントランスにて.入場時に列ができていたが,デジタルチケットを事前に購入することで入場はスムーズであった.東京歯科大学 パーシャルデンチャー補綴学講座〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-9-18 レポート創設100周年のケルン国際デンタルショーに創設100周年のケルン国際デンタルショーに参加して参加して

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